2021年6月21日、サモアの首都アピア近郊ムリヌウにあるEFKS青年会館で、オーストラリアなどの季節労働制度への新規登録が行われた。現地報道によれば、最初の約600人が館内へ入り、その後の人々は外で列をつくるよう求められた。午前4時から待ったという参加者もいた。人々が前へ進もうとして入口へ殺到し、登録は中止された。

海外で一定期間働く制度は、島の外の賃金と島に残る家族の生活を結ぶ。その機会を求める人は身分証明や村長・宗教指導者の推薦状を携え、登録用紙を記入する予定だった。しかしこの日は、順番を保つ仕組みが需要の大きさに耐えられなかった。列は仕事への入口であると同時に、安全に機会を配る制度そのものの試験にもなった。