2020年、広西チワン族自治区南寧市の眼科外来は、患者に「排隊取号(列に並んで番号を取る)」ことと、「等待叫号(番号が呼ばれるのを待つ)」ことを案内していた。感染対策のため、番号を取る列では一メートル以上の間隔を保ち、診察室には一人ずつ入る。行列は受付窓口で終わらず、番号に姿を変えて待合室へ続いていた。

その前年、南寧の保護者は、子どもの診療を求めて午後七時に分診台へ行き、順番が来るのは深夜零時ごろだと告げられた経験を行政窓口へ訴えている。別の病院へ移っても、診察と検査が終わったのは夜遅くだった。番号制は、混雑した廊下を秩序立てる仕組みである一方、待ち時間そのものを消すものではない。

受付で得る小さな番号は、病院の複雑な流れを一本の順序へ翻訳する。患者は列から離れて座ることができても、呼び出しを聞き逃さないよう注意を払い続ける。南寧の外来で見えるのは、身体の列と番号の列が交代しながら、診療への公平な入口をつくろうとする姿である。