1943年4月4日、米国ルイジアナ州ニューオーリンズの野営地で、アフリカ系米兵が飲み水の列をつくった。国立第二次世界大戦博物館が所蔵する米陸軍通信隊写真で、兵士は第493港湾大隊に所属していた。記録が直接伝えるのは、部隊名、場所、日付、そして給水を一人ずつ待つ姿である。

写真資料だけでは、列の長さ、待ち時間、給水設備の能力、当日の気温は分からない。また、この一枚から軍全体の処遇を一般化することもできない。だからこそ、確認できる範囲を守る必要がある。野営地の兵士にとって、飲み水は常時自由に得られるものではなく、部隊生活の中で順番を伴う補給だった。

大規模な戦争は輸送船や港湾作業の記録で語られがちだが、その運用は飲み水を受け取る列のような反復作業にも支えられていた。この写真は、港を動かす部隊の一日を、最も基本的な補給の順番から残している。