2001年12月31日、ブエノスアイレスでは住民が現金を引き出すため銀行の外に列をつくった。ロイターの写真記録が捉えたのは、預金を持っていても自由には現金化できない「コラリート」と呼ばれる引き出し制限の下での待機である。政府は銀行取り付けを抑えるため、12月初めに現金引き出しへ上限を設けていた。
この行列が普通の銀行待ちと違うのは、窓口へ到達しても預金全額へ到達できないことだった。世界銀行の分析によれば、2001年を通じて銀行預金は約180億ドル、全体のおよそ20%減少し、12月の制限は抗議と暴動を招いた。列の順番はサービスを受ける順番である一方、金融制度への信頼が失われていく順番でもあった。
