2021年5月6日、グアテマラ県サン・ペドロ・サカテペケスの市庁舎で、マヤ系先住民の人々がアストラゼネカ製ワクチンの順番を待った。ロイターの写真とキャプションは、この場所、日付、待機対象を特定している。同年11月27日には首都の憲法広場でも、接種登録システムの不具合によって待ち時間が延び、長い列ができたとグアテビシオンが報じた。

二つの記録が示すのは、注射までの距離には少なくとも二種類あるということだ。地方では会場へ着くまでの地理的・情報的な距離があり、都市の大規模会場では、到着後に登録システムが動くまでの時間的な距離がある。列の長さだけでは、誰がそもそも列まで来られなかったかは見えない。

それでも、順番を待つ姿は接種政策が生活の場所へ届いた具体的な記録になる。市庁舎と首都広場という異なる会場を並べると、同じ一回の接種にも、地域によって違う障壁が重なっていたことが分かる。