1994年4月27日、南アフリカ初の全人種参加による民主選挙で、有権者は投票所の外に長い列をつくった。政府の記録は約2000万人が並んだとし、アパルトヘイト博物館は列がしばしば1キロを超え、何時間も待ったと説明する。

この日、18歳以上の南アフリカ人は人種にかかわらず投票権を持った。列が長くなったのは運営上の混雑だけではない。黒人多数派にとって、国家選挙への参加そのものが初めてだった。投票用紙へ到達するまでの時間は、長く拒まれてきた権利を初めて行使する手続きでもあった。

選挙の成功は票数だけで測られない。投票所の外に伸びた列は、制度の変更が約2000万人の身体的な待機として実行されたことを示す。翌年以降、4月27日は自由の日として国の祝日になった。