1938年12月13日、ロンドン東部ステップニーの職業紹介所の外に、失業した男性たちが列をつくった。サイエンス・ミュージアム・グループの写真記録は、場所と日付、待っていた人々を明確に伝えている。

職業紹介所は仕事の情報と失業手当を結ぶ窓口だった。大恐慌後の不安定な雇用のなか、利用者は寒い路上で自分の番を待った。制度は全国規模でも、手続きは窓口の前で一人ずつ進む。

列に立つ背中は似て見えても、それぞれが探していた仕事と家庭の事情は違う。働きたいという共通の願いが、冬の歩道に一本の列を作った。