2019年6月21日、ナイロビのニャヨ・ハウスでは、電子旅券を申請する人々が午前3時半から集まり、午前5時には700人以上が並んでいた。門が開くのは6時、窓口業務の開始は8時だった。旧旅券が9月1日から使えなくなる期限まで71日となり、本人が指紋、写真、署名の生体情報を提出しなければならないため、オンライン申請だけでは完結しなかった。政府は地方4か所と海外6か所に新窓口を開き、一日1,500人を扱う計画を示したが、本部の混雑は続いた。報道には9時間並んだ申請者の証言もある。新しい旅券はICチップで空港の自動審査を速くするはずだったが、それを得る入口では、人々が夜明け前の物理的な列を引き受けた。将来の移動を高速化する技術が、切替期限の直前には行政窓口への集中を生んだのである。