2015年9月、英国ウェストン=スーパー=メアの海岸沿いで、バンクシーの期間限定施設「ディズマランド」当日券を求める人が何時間も並んだ。オンライン券は3ポンドだったが、予約できなかった来場者に用意された当日券は一日500枚。閉幕直前の金曜朝には、海岸遊歩道に数百人が列をつくった。
5週間ほどの開催で15万人以上が訪れ、町にもたらした追加収入は2,000万ポンド、宿泊は前年同期より5万泊増えたと推計された。地元住民のための初日企画から始まった反体制的な「困惑の遊園地」が、町の観光処理能力そのものを試した。
作品がテーマパークを皮肉っていても、入場口には本物の希少性があった。一日500という数字が、批評的な芸術体験を海辺の長い順番へ変えた。
