トルコのハマムでは、湯気のこもる空間に複数の利用者が集い、中央の台や壁沿いの水盤を共有してきた。アマスヤ地方の入浴文化を記録した資料は、混雑する日に水盤の順番を待つのが容易ではなかったことを伝える。ギュミュシュハジュキョイの古老の記憶では、中央台と水盤の利用順を意味する「ケシク」をめぐり、女性たちが口論することもあった。
ここでの順番は、入口から一直線に続く列ではない。限られた設備を同じ室内で譲り合う、目に見えにくい番である。身体を洗うというごく私的な行為も、共同浴場では他者の時間と結びつく。待つことは、公共の空間を一緒に使うための小さな調整だった。
