2020年、フィリピン政府のSocial Amelioration Program(SAP)は、感染対策下の低所得世帯へ5,000~8,000ペソを支給した。既存制度の受給者には電子送金できた一方、新規受給者は自治体で紙の申請書を提出し、給付も対面で受け取った。世界銀行は、この方式が長い待ち時間と過密を生み、支給を遅らせたと記録している。

この列の固有性は、同じ給付制度のなかに、デジタルで届く人と窓口へ並ぶ人が同時に存在した点にある。行政がすでに口座情報を持っているかどうかが、感染流行中に外出して待つ必要を分けた。