2020年3月27日、バンコク中心部シーロムの社会保障事務所第4区域では、窓口を訪れた人々の列が建物の外まで延びた。新型コロナウイルス対策による施設閉鎖で、失業、休業、解雇の影響を受けた加入者が、給付の申請や相談に来ていた。列の人々は、当時の感染対策に従って約二メートルずつ間隔を空けて待った。

この列が映し出したのは、仕事を失う不安と、感染を避けるための新しい距離が同時に日常へ入り込んだ瞬間だった。タイ労働省によれば、その春には不可抗力による失業給付の申請が百万人規模に達し、確認作業の遅れに対応するため職員の増員も進められた。制度の数字の背後で、一人ひとりは自分の状況を窓口で説明し、順番が来るのを待っていた。

オンライン申請の件数だけでは物理的な行列の証拠にはならない。しかしシーロムの現地報道は、日時、場所、待機目的、建物外へ続く列を具体的に記録している。