2018年、コロンビアは国内にいるベネズエラ移民を把握するため、行政登録RAMVを実施した。政府は全国524か所に受付を設け、パスポートがなくても登録できる仕組みを用意した。移民窓口の前にできた列は、国境を越える列ではなく、すでに国内で暮らす人が行政の視野に入るための列だった。
登録は強制送還のためではなく、医療、教育、人道支援や将来の在留制度を設計する基礎と説明された。家族構成、居住地、就労状況を記録する作業は、一人ずつ行うほかない。大規模な人口移動が、窓口では一枚の用紙と一組の指紋へ縮小される。
列に並ぶことは、法的地位が直ちに与えられることではなかった。それでも「数えられていない人」から「制度が扱える人」へ移る重要な段階だった。人を数字にする作業は冷たく見えるが、数字がなければ必要な学校や診療所も計画できない。
524か所という数は、手続きを分散した規模を示すと同時に、登録がなければ行政から見えない人がそれだけ広く暮らしていたことも示す。列の先で得られたのは国境を越える許可ではなく、すでに始まっていた生活を記録へ結びつける番号だった。
