1920年代のベルリンでは、失業した人々が手当の登録と受給のために職業安定所へ並んだ。歴史資料には、ノイケルンの失業手当事務所に集まる人々と、毎週およそ十万人が給付を受けた状況が記録されている。

仕事を失うことは収入だけでなく、時間の使い方も変える。窓口へ出向き、書類を示し、名前を呼ばれるのを待つ。大量失業を支える行政制度は、一人ずつを処理する列として街に現れた。

並ぶ人々が求めたのは特別扱いではなく、次の仕事まで暮らしをつなぐ権利だった。不安のなかで順番を待つ姿は、現代の求職窓口にも重なる。